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先輩起業家NAVI
京師 美佳さん 京師美佳セキュア・アーキテクト 代表
進化する犯罪と立ち向かう防犯アドバイザー
少し前までは、「水と安全はただ!」といわれるほど、日本は安全な国で、鍵を閉めずにちょっと近所に買い物……などということが平気で通用していた。しかし、泥棒や空き巣、詐欺……近頃は信じられないような凶悪犯罪が多発し、安全神話が崩れていっている。

「今までは他人事と思っていたことが、いつ自分の身に起こるかわかりません。自分の身は自分で守る! という気持ちで対策を考えていかなければなりません」とは、セキュア・プランナーの京師美佳さん(37歳)だ。
京師さんは企業や地域、個人宅の防犯診断や防犯相談やストーカー対策、護身グッズや防犯グッズ販売など行っている。最近増えているのはマンションの建築前にセキュリティ面をチェックしながら、建物に死角を作らない設計管理などといった建築プロデュースもある。

「防犯グッズの改良と、それを破る犯罪者とは、常にいたちごっこだったりします。もちろん防犯グッズなどの備えも重要ですが、あくまでも足りない物を補うためのもの。実は、鍵を閉め忘れない、セキュリティロックのボタンを押し忘れない……など、防犯に対する意識と心構え一つで違ってきます」
以前は建物中心のアドバイスが多かったというが、最近は町ぐるみで防犯対策に取り組む地域が増えているそうだ。その決起大会に講演者として呼ばれることもあるそうだ。
女性では珍しい職種で、同業者はまだまだ少ないとのことだ。

そんな京師さんも、高校卒業後は関西の大手百貨店に勤務し、エレベーターガールとして約3年働いていた。その後、商社に転職し法人営業部に配属されるが、ある日、テレビドラマに登場した「鍵師」に憧れて、錠前師のスクールに通い、認定資格を取得した。その後技術を持って、単に鍵を作る町の鍵屋さんに勤務したり、開業したりするのではなく、セキュリティ企業へ転職した。
「防犯と一言でいっても、鍵は鍵、ガラスはガラス、それぞれ専門知識を持つのは職人さん。私は、鍵のことも、ガラスのことも、セキュリティのこともすべてトータルでわかる防犯アドバイザーになりたいと思いました」

セキュリティ企業では、法人営業部の責任者を務めた。その間、防犯設備士の資格も取得した。
その後、防犯ガラスメーカーに勤め、セキュリティ事業部長という役に就き、防犯アドバイザーとして、防犯診断や電話相談の受付、セミナーなど、手がけていた。
その経験を生かし、2005年5月独立した。

「防犯アドバイザーの仕事をして、依頼や相談を受ける内容で、時代を痛感します」
不況による詐欺や泥棒が頻発する中、その手口も、大掛かりなものではなく、人のふいをつくような手口が近頃多いと聞く。
「ガラスや鍵を壊さなくても侵入できるから、鍵が開いたままの人がいるときに入る泥棒が増加しています」
年々、物騒になってると感じながら、自己防衛策の術を伝え歩いている。
PROFILE

2005年5月設立。建物の防犯プロデュースやコンサルティングなど、防犯アドバイザーとして、防犯診断や相談、防犯セミナーの開催やセキュリティ関連の刊行物の執筆・監修等を行う。
http://www.kyoshimika.com

きょうし みか
高校卒業後、百貨店でエレベーターガールとして働く。約3年の勤務の後、商社に転職。その後、2001年3月錠前師のスクール認定資格を取得の後、トータル防犯アドバイザーを目指し、セキュリティ企業や防犯ガラスメーカーに勤め、防犯診断や電話での相談受付、セミナーなどの活動を行う。2005年5月に独立。防犯設備士資格所持。37歳、大阪府出身。
主 催
産経新聞社
サンケイリビング新聞社
fuji sankei business i
共 催
大和証券グループ
審査協力
大和総研
大和SMBCキャピタル
セミナー協力
中小企業基盤整備機構