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> 小川 彰子さん
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幼いころから洋服が好きで、小学生の時、家庭科の課題でワンピースを制作したという小川彰子さん(34歳)。成長するにつれ、さらに服への感心は高まり、高校の制服の着心地が悪いと、ダーツを入れシルエットを直してしまうなど、ファッションに対する好奇心は旺盛だった。DCブランドブームの絶頂期という時代背景もあり、ファッションデザイナーになるという夢を10代前半から揺るがず抱き続けていた。
桑沢デザイン研究所を卒業後、オンワード樫山に企画デザイナーとして入社。レディース事業部や海外ブランドのライセンス事業部に配属され、どん欲に知識を吸収していった。なかでも、主任に昇格するための昇進試験では、ファッションの知識に限らず、利益率や原価率といった「数字」の勉強も必死で行った。
「企業デザイナーは、100億売るための服を作らなければならない。いかに売るかというファッションビジネスにも興味がありました」
自分がデザインしたものが店頭でどのように売れていくかが気になっていた。そんなとき、ある大阪の営業スタッフに「プレゼン下手」を指摘された。
「よいデザインを描いてもそれを販売する人にその魅力がきちんと伝わらなければ製品化もされなければ、売ってもらえないということに気づき、鏡の前でプレゼンがうまくなるようにと、猛特訓を始めました」
プレゼンが上手になると、デザインの採用率も高まった。
その後企業風土の違うメーカーに転職するが、売上につながる成果が得られず思い悩んだとき、自分らしいデザインは何かと考え、同世代のキャリア女性が着る「勝負服」をデザインしようと独立を決意した。
「マドンナのようなスーパーウーマンが好きです。アーティストとしての才能はもちろん、いかに人より早く、すぐ目の前に手に届くタイミングで出すかというビジネスセンスも兼ね備えているから」
女性が社会に出て頑張らなくてはならない大変さも実感している。そんな自分だからこそ、同世代の人たちが着る服を作ろうと決意した。
独立後は、サンプル品の制作から始めるが、個人相手に業者はどこも現金取引しか応じてくれず資金繰りに四苦八苦するが、随所で会社員時代に培ったノウハウと人脈が生かされた。パリの展示会に出品するとバーニーズがコレクションを購入。これを契機に、西武百貨店や東武百貨店、阪急百貨店といった大手百貨店などへ販路が広がっていった。
「洋服は賞味期限が3ヶ月と短い。会社員時代は、納期が遅れると販売期間が少なくなり、納期遅れは犯罪だ! とまで言われていました(笑)」
サンプル試作を重ねても、在庫を抱えてしまう難しさなど、ファッション業界の厳しさも会社勤めから体感していた。
当初は、ブランドライセンス契約の形を取っていたが、その後、より独自性の高いブランドを推進するため、レナウント共同出資で会社を立ち上げ、企画と販売を分業した。「AKIKO OGAWA.」「a primary」の2ブランドは、共通して「社会で女性が働く厳しさを知る自分だからこそ女性が輝く服をデザインして応援したい」というデザイナーの思いが込められ、凛とした強さと女性の持つ柔らかさと優しさが現れるデザインだ。
PROFILE
株式会社アキコオガワデザインスタジオ
http://www.a-primary.com
'07年レナウンと共同出資でアキコオガワデザインスタジオを設立。ブランド「a primary」など。
おがわ あきこ
桑沢デザイン研究所卒業後、オンワード樫山に企画デザイナーとして入社。1999年サンエーインターナショナルに転職。2001年独立。独自ブランド「AKIKO OGAWA.」を立ち上げる。'07年レナウンと共同出資でアキコオガワデザインスタジオを設立。34歳。大阪府出身。
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