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高校生のころから「アナウンサーになる」という夢を抱き、浪人の末、中央大学に入学し、名古屋から上京した井垣利英さん(38歳)。「アナウンサーになる」という夢を実現するため、アナウンス学校だけでなく、ウオーキングやメイク、立ち居振る舞いなどいろいろなスクールに通い、できる限りの努力をした。
「このころから、自分を磨くための勉強を一カ所ですべて学べたらどんなによいかという思いがありました」
念願かなって、在学中からフリーアナウンサーとしてテレビで活躍するが、学習塾を経営していた父親が病で倒れたこともあり、家業を手伝うようになった。そんなとき、関西にある学習塾のフランチャイズ本部の社長から「企画営業の仕事をしないか」と声がかかり、その会社に就職した。1年の半分は全国各地へ出張に出かけ、ほとんど休みもない日々だが、営業の仕事は楽しく、みるみる成果もあげていった。
「学習塾の立ち上げをサポートする仕事は、資金繰りから物件選びまでの一通りを体験し、経営について多くを学びました」
順調に成果を挙げていたが、東京に戻って仕事で成功したいという思いが再燃した。
「父が実業家なので、幼いころから社長になることが当然のように育てられてきました。昔から、30歳になったら起業しようと思っていたので、東京で会社を興して、多くの人の役に立つ仕事をして、人としても女性としてもレベルアップしようという思いが強まりました」
再び上京しイベント会社に就職。イベントプロデュースの仕事とアナウンス業をしていた。
「わたしは学生時代から自分を磨く努力が好きで、女性がキレイになりたいという思いも理解できます。女性を総合的に美しくして、自信をつけていけるような仕事をしたいと思うようになったのです」
イベント会社で女性を磨くすべてのクラスを一カ所で学べる「ブラッシュアップ講座」を提案するが即座に却下された。それならば自分でやろうと起業したのは32歳のときだった。
会社設立6年目を迎える今、個人向けの授業に限らず、一流ブランド企業、大手化粧品会社や生命保険会社など、女性が第一線で活躍し、一流のサービスを提供する企業の研修を多く担当している。
「女性から見て素敵と思える上質な講師陣、社員を厳選していることは誇れます」
井垣さんはじめ、講師一同、クライアントのニーズに合わせたオーダーメイド研修を提供するため、日々勉強を欠かさない。
「何事もポジティブに考えられる性格と、自分を磨くすべてを一つの場所で勉強できたらよいという思いが強かったこと、また女性をもっとキレイにしたいという熱い思い、そして教育産業の中で生まれ育ったことなど、すべての経験が生きていると思います」
現在、マナーを身につける上で、日本の文化や伝統を学ぶことは必須と考える。マナーやポジティブ発想をテーマにした執筆活動や講演依頼も多く、12万部を超えるベストセラーとなった著書もある。
また、2年前から生理痛を軽減するため、婦人科検診を定期的に受けるようになった。このことがきっかけで「男性と女性の体力の違い」を実感した。
「何事も、プラスになるかマイナスになるかは本人の考え方次第。起きた現象をどうポジティブに転じさせるかが大切」
今後は、新世代の女性経営者として継続していくためには、「仕事人としても女性としても幸せな人生を送ることが重要」と考え、ひたすら実行していくのみということだ。
PROFILE
株式会社シェリロゼ
http://www.c-roses.co.jp
2002年設立。マナー、話し方、メイクなど、内面・外見トータルの自分磨き“ブラッシュアップ講座”、社員研修を開催する。
いがき としえ
中央大学法学部卒業。フリーアナウンサー、学習塾FC本部の企画営業などを経て、独立。2002年会社設立。著書『しぐさのマナーとコツ』(学研)は12万部突破。'08年4月に『仕事のマナーと職場の常識』(毎日コミュニケーションズ)を出版。1970年生まれ。愛知県出身。
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