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江村 林香さん 株式会社エアトランセ 代表取締役会長
エアタクシー構想実現へ
短大を卒業後、20代から起業家人生を歩み始めた江村林香さん(39歳)。タクシー・ハイヤー会社をはじめ、音楽家派遣事業など、時代の先をゆく、大胆かつ豊かな発想力を生かしてビジネスを起こし、成功をおさめてきた。

航空業界に飛び込む決意をしたのは、「地方を活性化したい!」との思いにつきる。「交通機関が発達していないエリアの路線を網羅し、地域間を活性化していけたら」と、2004年函館のコミューター会社の依頼を受け、翌年エアトランセ社長に就任した。

昨年から、念願の日本全国チャーター飛行が可能となった。江村さんがかねてから考えていた北海道から沖縄まで、地域間を結ぶ「エアタクシー構想」が大きく前進した。
現在は、函館〜仙台乗り合い便をはじめ、全国どこにでも行ける一時間20万円〜のチャーター便の運行を行っている。また、ホームページでキャンペーン情報など、乗り合い便の運航情報が紹介されている。エアトランセでは、18名乗りの「ビーチクラフト1900D型機」をチャーター機として使用する。世界でも珍しい機体で、日本では一機のみということだ。 ビーチクラフト1900D型機
航空会社の社長に就任するまでは東京で暮らしていたが、仕事も住居もすべて引き払い、函館に転居。当初「すぐに戻ってくるのでは?」という周囲の予想に反して、「物価も安く子育てもしやすい環境」と、今ではすっかりこの地に根付いてきた。
航空事業という新たなジャンルでビジネスに挑む中で、道を阻むことも多かった。
「法律規制も多く、また燃料は高騰するし、一難去ってまた一難の日々です」
大事業を担っている重圧も計り知れないものがある。

何より気を付けているのは「安全面」。事故なく顧客の安全を最優先に守ることを第一に考えるのは当然。しかし、経営面において財政的に切り詰められるところは最小限に出費を抑える努力も忘れない。
「機内アナウンスはパイロットが兼ね、掃除も業者に委託せずに社員の手で行っています。また、離着陸時に機内で流れるアナウンスはわたしが自分でやりました」
業者に頼めば、何十万、何百万円という費用がかかるところだが、自分たちでできることはしようと、社員一丸となりコスト削減に努めている。
今後は、新たな関連ビジネスも手掛けていく予定だ。
PROFILE

株式会社エアトランセ
http://www.airtransse.com/
2005年8月設立。2004年函館のコミューター航空会社の依頼をうけ、航空運送事業を展開。大手航空会社が就航していない路線や地域間の乗り合い運航を行う。

えむら りか
東洋大学短大卒。1988年株式会社キャブステーション設立、取締役に就任。2000年株式会社エルパ設立。2002年株式会社ヒューマンビークルを設立。2004年株式会社アウトドアテクノロジーを設立。2005年8月航空運送事業、株式会社エアトランセ社長就任。現、代表取締役会長。1968年生まれ。埼玉県出身。
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