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先輩起業家NAVI
河崎 夕子さん 株式会社ストラテゴ 取締役副社長
クリエイターの夢をつなぐ事業展開
フォトグラファーとして活躍中の河崎夕子(yOU)さんは、今年10月に会社を設立した。兼ねてから頭にイメージしていたten.to.sen.to.(点と線と。)事業を形にするためだ。

大学を卒業後、大手損害保険会社に就職。6年半勤務し、代理店開拓業務やIT事業の開拓など、主任となり人材育成にも携わるようになっていた。しかし、30代を目前に、兼ねてから抱いていた写真家になる夢を実現させようと決意し、2001年6月に退職した。
ニューヨークのSVA(スクールオブビジュアルアーツ)に合格し、渡米準備を進めていたが、その年の9月11日に起きた同時多発テロがきっかけで留学を断念することに。
「会社員時代から写真スクールに通って勉強していました。チャンスは正面からばかりくるものではないと思い、留学は断念したものの、縁あって有名写真家に師事することになりました」
留学ではない別の方向から写真家になろうということで、自分の好きな作品を撮る写真家に師事し、経験を積む。独立後フリーとしての活動を始めるが、収入が不安定な時期もあり、飲食店のマネージャーなどのアルバイトをしながらということもあった。
今では人物撮影を中心に、雑誌や広告、企業の制作物の制作全般を請け負うこともある。

こうしたクリエイティブ関連の仕事をしていても、損害保険会社での会社員時代の経験が生かされることがある。たとえば、業種によってTPOをわきまえなければいけないのは、仕事をする上でどこの世界でも同じ。アーティストの撮影と企業の広報の仕事とでは、服装や言動も変わってくる。また、プレゼン用の資料の作成など、会社員時代に培ったPC技術、会議や講習の経験など、現在の仕事でも役立っているという。
そんななかで、「こんな人はいないか?」「こんな人を紹介して欲しい」という依頼を多く受けるようになった。
「自分はキャスティングをしているわけではないのに、こうした依頼がよく舞い込んできました。自分自身も人との縁があって成り立っているので、今後はうまく魅力ある人と人を結びつけられないか…と考えるようになりました」
それが、ten.to.sen.to.(点と線と。)事業の始まりだ。

自身の経験から、周囲にも、たとえば、カメラの技術は長けているのに、自分を売り込むのが下手という「営業下手」な人がクリエイターには多いと感じていた。また、お金の計算ややりくりといった「経営」的なことが苦手な人もいる。会社を設立しようと決意したのは、河崎さん自身もそうした面で補ってくれるパートナーが登場したことが大きかったという。
「私が右脳なら、大学時代からの友人はビジネスの左脳を持ち合わせていました」
夢を語りあううちに、ビジネスパートナーとの共同事業という形で会社を発進させた。会社の登記も自分たちの手で行った。
「今後は、楽しさや感動という『点』を、成長発展という『線』として、さらに人と人とを『線』で結んでいきたいです」ということだ。
PROFILE

株式会社ストラテゴ
2007年10月設立。事業部の一環としてのten.to.sen.to.(点と線と。)事業部はフリーで活躍中のクリエイターを登録し、クライアントの要望に合わせたチームをその都度組んで、ワンストップでの制作事業に携わる。

かわさき ゆうこ
青山学院大学経済学部卒業後、大手損害保険会社にて総合職を経験する。その後、写真家を目指し有名写真家に師事。独立後、フリーランスのカメラマン「yOU」として、人物撮影を中心に広告、書籍、雑誌、ジャケット撮影、起業のアニュアルレポートの制作などを行う。2003年に個展を開催。その他アートイベントにも多数作品を出展。神奈川県出身。
http://www.youk-photo.com
主 催
産経新聞社
サンケイリビング新聞社
fuji sankei business i
共 催
大和証券グループ
審査協力
大和総研
大和SMBCキャピタル
セミナー協力
中小企業基盤整備機構