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2007年9月に、まつげのエクステンションを行うEye lush専門店を開業した長野三恵さん(39歳)。2年ほど前、友人の目が突然輝き始めたのを見て、アイラッシュの存在を知った。
「その友人は、まつげのエクステンションを施したというのです。するとご主人から『いい加減にメイクを取れよ』なんていわれるほど」
長野さんから見ても友人の顔は数日前よりはるかに華やかな印象になっていた。ならば、自分も体験してみようと評判といわれるサロンに足を運んだ。そこには、簡易ベッドが3つ並ぶだけ。殺風景でお世辞にも広いとはいえない部屋だった。しかし入り口にはあふれるばかりの人が待機し、順番を待っていた。
「これは、多くの人への需要がある!」と確信した。
実際に自分も体験してみると、まつげをボリュームアップするという変化だけで気持ちまで晴れやかになっていた。
「これは人に喜ばれる仕事になる!」。
長野さんは、結婚をして二児の母となり専業主婦をしていた。しかしこのころ、離婚をきっかけに社会復帰を果たしたばかりだった。30代半ばを過ぎてからの再就職ということもあり、その道を切り開くため、求人情報が出ていない会社でも自分が働きたいと思う会社を訪ね、自ら門戸を叩き、面接に臨んだ。そうして青山にある高級ブランドショップで働いていた。
たまたま出会ったまつげのエクステンションの魅力と可能性にひかれ、会社勤めの傍ら、Eye lushの技術を身に付けるためスクールに通う。その後、渋谷にあるeye lush専門の人気店に転職した。
「朝から晩まで毎日30分おきにお客さんがやってきました」
この店では、技術はもちろん、何よりスピードが勝負。速さはもちろんだが、丁寧に対応する長野さんは入店後一ヶ月も経たないうちに顧客から指名をうけるようになった。力量を見込んだ顧客から、一人、二人…と日に日に指名が増えるとともに、技術が一層磨かれていった。
「最初は、顔に手を触れることすら怖かったです。でも、指名が増え、たくさんの人の顔を見ることで技術のアップにもつながっていきました。指名制度がある店ではなかったのに指名が入り、特に指名料が入るというわけではなかったけれど(笑)、このことが自分の自信につながりました」
毎日忙しかったけれども、楽しく働いていた。しかし疲労から体調を崩してしまったこともあり、スピードだけではなく、自分なりのやり方で進もうと独立を決意した。
このとき、町中にサロンを開業するのではなく、「出張サービス」を第一の特徴に掲げた。自宅でのんびりアイラッシュを施してほしいという人は多いはずだと感じていたからだ。その際、出張料金も良心的に設定し、まつげのボリュームアップ料金に1000円プラスするだけ。その理由は、
「技術料以外でのお客さまの負担を軽減したいことと、今後リペアなど長くお付き合いしていきたいから」とのことだ。
独立後間もなく、広告や宣伝をしないうちから噂はたちまち広まり、白金、恵比寿、代官山、品川、高輪など、会社社長をはじめ、働く女性を中心に人気を呼んでいる。現在は、大学生などアシスタントが広報活動をサポート、彼らと共に奔走し、荻窪に隠れ家風サロンもオープン。さらなる飛躍を目指す。
PROFILE
Kai.N(カイナ)
2007年9月設立。Eye lush専門店。出張メインで眉毛のエクステンションを行う。同年10月東京・荻窪に隠れ家風eye lushサロンをオープン。
ながの みえ
高校卒業後、会社員やアパレル販売員、不動産会社、エステティシャンなどを経て、独立。39歳。栃木県出身。
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