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ワークストリームの中川千恵美さん(42歳)は、働く女性をターゲットにした、オリジナルのバッグや小物、雑貨などの商品開発から販売までを手がけている。
「漫画家になりたい」と夢見て、子供の頃から毎日絵を描いていた。中学生のときに応募したコンテストに入選し、夢の実現に少しだけ近づいたこともあった。しかし、白黒で描く漫画の世界から、カラーの世界へと心惹かれ、グラフィックデザインに目を向け勉強した。
今でこそ、国産、輸入品ともに、色やデザインに優れた電化製品が豊富に出回っているが、当時の日本の電化製品といえば、デザインより機能重視。柄物といえば、水玉、花柄がせいぜい。
「花柄のポットが、どうしても許せなかった」。
ならば、自分の手で、機能はもちろん、見た目にも優れた製品を作りたいと決意し、大学は、環境デザイン科に入学。プロダクトデザインを学べるコースに進んだ。
卒業後、就職すると、男女雇用均等法が施行された直後だった。仕事は、建築に使用するガラス加工製品のデザインや、商品カタログといったパンフレット類まで、さまざまなデザインワークをこなしていた。
日本各地で、同じように女性の総合職が誕生している。しかし、
「女性ががんばって働こうと思っているのに、女性向けのものは、書類を入れるためのバッグすらなかった」。
そんな思いで知人のカバン職人に依頼し、オリジナルのバッグを開発。それがきっかけで、独立した。
会社を設立した1997年頃、「インターネットショッピッング」や「SOHO」という言葉が出始めていた。翌年、「モバイルライフ研究会」というネットの草の根で出会った人と意見を出し合い、新たなバッグを試作した。開発ストーリーを公開していくと、口コミでその噂は広まり、1日100個、3ヶ月で500個も注文がきたという逸話もある。
雇用均等法、インターネットショッピング……など、時代の流れにのって、働く女性をテーマにビジネスを展開してきた。現在は、カバンに限らず、「遊び心を大切にした小物作り」をモットーに、ペンをさせる名刺入れや、フリスクケースなど、小物作りにも力を入れている。
昨年末から、「封筒」をモチーフにしたデザインとユニークな機能のついた手帳「エンベロプ・フェイス」シリーズを開発し、大手百貨店で販売展開している。今後も、時代とともに変化する、女性のライフスタイルに合わせた、「機能とデザインに優れた商品作り」を続けていく方針だ。
PROFILE
有限会社ワークストリーム
1997年設立。オリジナルバッグや小物、雑貨の企画販売やOEMでの製品開発、デザイン受託業務を行なう。雑誌や百貨店とのコラボレーション企画なども手がける。
会社所在地は、東京都渋谷区恵比寿南2-6-5-201
なかがわ ちえみ
筑波大学美術専門学部生産デザインコース卒。'87年、旭硝子入社。97年、退職後、ワークストリーム設立。JILDA(日本インダストリアルデザイナー協会)東日本ブロック代表。42歳。大阪府出身。
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