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小澤 吟水さん オフィス エターナルプレイス主宰/代表
美しい歩き方を身につけ、内面も変える
オリジナルのウォーキングメソッドで、美と健康を提唱する小澤吟水さん(41歳)。帯と下駄を使ったウォーキングレッスンを取り入れ、東京・恵比寿のスタジオで行なわれる定期レッスンに加え、日本全国、海外からも研修の声がかかる。

会社員時代に、休暇を利用してバリ島でバリ舞踊を習っていた。母の病気を機に舞踏を辞め、会社と家の往復だけを繰り返す生活に日増しにストレスが溜まってきた。内面のストレスは身体にも表れ、体重もどんどん増えていった。

「最近、背中がおばさんになってきたね」

小学生の姪が、自分に向けて発した言葉がグサリ胸につきささり、東京都内のウォーキングスクールに通い始めた。

ウォーキングといえば歩くこと。特別なことは何もない。姿勢を見直し、歩き方や立ち方を変えるだけで、身体はみるみる引き締まっていった。身体の仕組みや大切さを知ると、食事や健康への意識が高まり、気持ちも前向きに変化してきた。「まだまだイケル!」と自信もわいてきた。インストラクターとなり、骨の動きを利用して無駄な力を使わない「脱力歩行」を提唱していく。しかし、自分には体感できても人に伝えることは難しい。

ある日、研修に呼ばれた温泉地の宿で、浴衣の帯を締めた。その瞬間、「これだ」とひらめいた。日本人である自分たちの文化や体型に適した美しい姿勢、歩き方の原点は「帯」と「下駄」にあると、独自のメソッドを考案。独立した。

特別な告知をしたわけではないが、「ウォーキングを始める前と後の私自身の変化を目の当たりにした友人には、その効果は一目瞭然。説明はいらなかった」と、生徒は自然に増え、各地に呼ばれるようになっていった。

会社員や専業主婦まで、20〜60代の女性がインストラクターに転身した。自分一人で始めたことだが、今、彼女達も各地の講座を支えている。「帯下駄」歩行レッスンを基本に、武道や修行僧の振る舞いなど、日本の文化に触れ、「美しい日本人の姿」を日々、研究している。

人生を変えた言葉を発した姪について。言われたときは大きなショックを受けたが今は感謝しているという。当の本人からも、「言うべきかわざるべきか……子供ながらに悩んでいた」と、打ち明けられたそうだが、あの言葉があったから今、健康な身体とやりがいのある仕事に出合うことができたという。
PROFILE

オフィス エターナルプレイス
http://www.eternalplace.com/
'05年より、オリジナルウォーキングメソッド『ビューティフル・バランスウォーキング』を提唱し、ウォーキングスクールを各地で開催している。

おざわ ぎんすい
高校卒業後、大手文具メーカー等に勤務。2001年よりウォーキングスクールで学んだ後、インストラクターとなり、'05年独自のウォーキングメソッドを確立し、独立。オフィスエターナルプレイス主宰。41歳。東京都出身。
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