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昨年11月に会社を設立した天野利花さん(33歳)は、女性誌を中心にフリーライターとして活動していた。
会社設立の1ヶ月前となる10月、たまたま出向いた花の展覧会の会場で、花にメッセージを印刷できる技術があるということを知った。フリーライターという仕事柄、「これは女の子なら、喜ぶものだろう」と直感した。
すぐさまメーカーに問い合わせをすると、国内でもこの技術を導入しているフラワーショップはまだ片手で数える程しかないとのことだった。
「これはいける!」と、翌日契約するという行動力。
「起業したいという意識は持っていたが、それまでは何をしたらよいのか、また貯金すらしたことがなかった」という。しかし、メッセージローズに出合ってから起業に至るまで、わずか一ヶ月という短期間で準備を整えた。
クリスマスやバレンタインデーといったイベントを視野に、11月に会社を設立。HPを開設し、インターネット販売からスタートした。
12月には、クリスマス前の一週間限定で、東京・表参道にあるレストランに特設会場を設け、デビュー戦となる店頭キャンペーンを展開した。
手にした人から歓声もあがり、早くもリピーターも出来、出足は好調だ。
天野さんは、短大を卒業後、住宅メーカーに勤務した。
「事務作業などオフィスワークの才能がない」と気づき退職したと当時を振り返るが、今、その苦手な事務や経理作業、営業もすべて一人でこなしている。
住宅メーカー退職後は、マスコミ業界への転職を試み、編集プロダクションやメーカー宣伝部で広告のディレクションなど手がけるようになった。仕事は充実していたが、仕事量も多くて疲労がたまり、27歳の時、休養のためにと、一年程フランスに遊学した。
「思えば、その頃から近くにあるバラの専門店が好きでよく通っていました。また、複数の友人からバラの花を贈られたこともあります」
と、フランス滞在中の経験が、今回バラで起業したことと少なからず縁があったのではないかと考える。
「欧州では、バラとチョコレートは恋に効くという言い伝えがある。バラが恋を呼ぶのか、恋がバラを必要とするのか……」
メッセージ入りローズに夢を託し、フランス滞在、事務職、宣伝部の広告ディレクション、フリーライター……すべての経験を集結させ、日夜、奔走している。
PROFILE
株式会社アディレクト
http://www.rose-a.com/
2006年設立。バラの花にメッセージを入れる「メッセージローズ」の販売を開始。2006年11月に起業。
会社所在地は、東京都渋谷区
あまの りか
短大卒業後、住宅メーカーに勤務。その後、編集プロダクション、メーカー宣伝部などを経て、渡仏。帰国後、グルメ・美容ライターとしてフリーで活動する。06年11月アディレクト設立。33歳。静岡県出身。
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