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原田 節子さん 株式会社ヴィーボ代表取締役
究極の「ラスク」でお菓子の殿堂築く
地域商店から全国展開できる商品力を発信

群馬県高崎市。国道17号線に面したおよそ4000坪の敷地に、ギリシャ神殿を模した白い洋館がそびえ立つ。列柱にエレクティウス神殿の様式を取り入れ、まさに「お菓子の城」といった様相だ。
明治34年創業の和菓子店「ハラダ」。直系で四代目となる原田節子さん(51歳)がガトーラスクの販売を機に、洋菓子部門を拡大した。この白い洋館は、店舗と工場を併設している。

曾祖父が和菓子店を創業した。二代目の祖父が会社組織にし、三代目の父が製パン業に着手した。
しかし時代は流れ、大型スーパーやコンビニが出現し、バブル崩壊の不況のあおりも受け、売上は低迷していった。

「今までは、商店は商売をまじめにさえやっていれば生き残れた。しかしそういう時代ではなくなっていったのです」
古くから続く地元商店街が衰退していくという現象は群馬に限らず、各地で起こっていた。

「和菓子は夏に弱い商品です。通年売れる製品が必要だった」
売上げ低迷に対する危機感を持ち、新たな製品開発を思案していた。
製パン業を営む中、売れ残ったフランスパンを袋に詰めて販売していた。ここにヒントを得て、究極のラスクを作ったらどうかとラスク開発を提案した。

「商品の評価は、食した後、どれだけ感動するかにかかっている」
今までのように、「売れ残りパンの再利用」ではなく、「ラスクにするためのパンから作る」という発想に転換し、ラスクにした時においしいフランスパン作りから手がけた。地元の製粉会社とオリジナルの粉を開発し、「幻のバター」の異名を持つバターを取り寄せ、水や塩など、材料の研究を重ねた。
同時に、よい商品を作っても売れなければならない。そのため、
「製品の質的水準に加え、物語やネーミング、パッケージデザインが重要」と、出来上がったラスクに、「グーテ・デ・ロワ」(王様のおやつ)と名付けた。

試作を繰り返し、'00年より販売を開始した。
自社店舗だけではなく、インターネットによる販売や百貨店の催しにも出店した。すると全国から注文が殺到し、生産が間に合わなくなり、「嬉しい悲鳴」をあげ、'02年新工場建設に踏み切った。

このとき、ご主人である現社長の原田義人氏が機械に精通していたことも奏功した。オリジナル機器を開発し、自動化ラインに成功。生産性も大幅に向上した。
'06年冬には新製品、ホワイトチョコレート風味のラスクの評判も上々。次なる「お菓子の殿堂」建設構想も夢見ている。
PROFILE

株式会社 原田/ガトーフェスタハラダ
http://www.gateaufesta-harada.com/
明治34年創業の和菓子店。四代目となる原田節子さんがラスクを考案し、洋菓子部門を「ガトーフェスタハラダ」として新設。03年株式会社に改組。工場と店舗を兼ねた新本社が04年にオープンした。
会社所在地は、群馬県高崎市新町1207

はらだ せつこ
立教大学経済学部卒。父が営む和洋菓子、製パン業の株式会社原田本店入社。98年専務取締役に就任。新規分野開拓事業に携わり、2000年「ラスク」を開発。これを機に洋菓子部門「ガトーフェスタハラダ」を新設し、工場と店舗を兼ねた新本社建設を手がける。51歳。群馬県出身。
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