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三方 真己子さん 株式会社クゥール・エ代表取締役
オートミールやゴートミルク使ったこだわり化粧品開発
娘のアトピー治療きっかけで化粧品開発をスタート

クール・エでは、内モンゴルで放牧されたヤギのミルクを使った乳液や、オートミールの石鹸など、スキンケア化粧品を開発、販売している。 社長の三方真己子さん(45歳)は、24歳で娘を出産し、娘の父親と一度は入籍したものの28歳で離婚した。アルバイトをしながら一人娘を育てていたが、輸入雑貨の販売やインテリアデコレータの仕事をフリーでしていくうちに、取引の際に必要性が生じて、有限会社を設立した。

そんなとき、知人が経営していた英語教材を制作する会社が倒産し、仕事とスタッフすべて、そのまま引き継ぐ事になった。
「週3日でいいからという『うまい話』のはずが…(苦笑)。編集の仕事など未経験な上、初めて顔を合わせるスタッフを抱えた責任者となり、毎日が格闘の日々でした」

その頃、ひとり娘の教育方針でも悩みを抱えていた。英語教材を作る仕事をしているなら本場で学ばなければということもあり、思い切って母娘で米国・ニューヨークの学校に留学した。
ニューヨークで生活していたある日、オートミールの入浴剤と出会った。
「この頃、娘はアトピー性皮膚炎に悩まされ、ひっかき傷が絶えず、全身、血だらけでした」
掻くことを止めなければ治療ができないほどの重症で、肌の色が変色していたほど。

「米国では水疱瘡を治すと言われているオートミール風呂の話を聞き、試しに入浴してみました。すると、まずは肌のかゆみが止まり、2週間程で皮膚がきれいになっていったんです」
自分の娘の肌を蘇らせたこの成分を使ってスキンケア化粧品が作れないものかと思い立ち、いてもたってもいられなくなった。

「当時、化粧もしなかった私が、これまたゼロからのスタートです」
経験もノウハウもない。ただ、「いいものを作りたい」という一心で化粧品開発に目覚め、帰国後、町工場を訪ね歩き、ようやくオートミール石鹸の商品化に成功した。
最初のブランド作りが重要だと流通先にもこだわり、バーニーズ ニューヨークといった一流店での取引を開始した。

フライトアテンダントや海外在住のタレントらによる口コミ効果も後押しして、好調な出だしで売上げは伸びていった。
ブランドデビューから四年が経過した今、オートミールに加え、ゴートミルクやババロアといった素材を使った商品のラインナップも増え、韓国などアジア諸国にも販路を広げている。
今後は、「世界規模でものを考え、売上げの何パーセントかは、社会貢献や環境問題などに活かせれば」と、夢を語る。
PROFILE

株式会社クゥール・エ
http://www.coeuretbeaute.com/
1996年有限会社クール設立。英語教材会社からスタートするが、スキンケアブランド「クゥール・エ・ボーテ」を立ち上げ、株式会社クール・エに改組。02年日米で化粧品を販売開始。
会社所在地は、東京都渋谷区神宮前5-46-32 4F

みかた まみこ
都立高校卒業後、映像制作会社でアシスタント業務を行なう。96年有限会社を設立。米国留学中に出合ったオートミールにヒントを得て、02年スキンケアブランド「クゥール・エ・ボーテ」を立ち上げる。
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