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水谷 仁美さん ビービー社長
美や健康のエッセンスを加えたハチミツ製品を考案
水谷仁美さん(45歳)は、大正元年(1912)創業の水谷養蜂園の三人兄弟の真ん中、長女として生まれ育った。子どもの頃から、ハチミツ入りのお風呂に入り、おやつ代わりにロイヤルゼリーを食べ、身近なところにいつも「ハチミツ」があふれていた。
母は、養蜂園の二代目だった。
大きなハチミツのボトルをスーツケース大の鞄にぎっしり詰めて、毎朝、始発列車に乗って、自らの手で大荷物を運びながら仕事に出かけて行った。そんな母の背中が子ども心に印象的だったと振り返る。

「当時、オートクチュールのスーツを着て、重たいハチミツを抱え、颯爽と営業にでかける母の姿はとても素敵でした」
しかし自分自身は、大学在学中からモデルとして活動するが、26歳で結婚。家庭に入り、二人の男の子を出産した。夫の転勤のため米国に8年間滞在し、主婦をしながら学校にも通っていた。住まいは、米国西海岸の高級住宅地ビバリーヒルズ。エステティックサロンやヘアサロンでは、自然に米国セレブやマダムたちとの交流ができた。
「美や健康への感心は、世界中どこの女性たちにも共通の話題なんですね」
驚いたことに、そこで出会う女性たちの多くが、食事をする時やお茶を飲む時など、「美容と健康のために」と、携帯しているハチミツをカバンから取り出していたことだった。
「ハチミツならば、実家にたくさんある」
実家から取り寄せて配ってみると、水谷養蜂園のハチミツは、驚く程、評判がよかった。
それまでは、当たり前のようにあった「ハチミツ」のありがたみを改めて実感したそうだ。
「ハチミツが美容や健康にいいことはわかっていても、どのように使えば効果があるのかわからないでいる女性たちのために……」

帰国後、再びモデルの活動をしながら、04年ビービーを設立した。
仕事をしようと思ったきっかけは、ハチミツの製品のよさを広めたいということの他に、もうひとつある。
「米国では、どんなに裕福でも、ボランティア活動をしたり、女性も何かしら仕事をしています」
自分でもできること、女性の美の役にたてることをしたいと、コエンザイムQ10やフラバンジェノール・コラーゲン入りのビューティハチミツのアイデアを考案し、新製品を開発した。
「愛する商品が一番可愛く見え、一番愛される場所に置きたい」
ブランド名「HACCI」のロゴマークやダイアモンド型のギフトボックスなど、製品そのものはもちろん、ロゴやパッケージデザインの形や素材にもこだわった。
それまでは専業主婦。営業の経験もなければ、会社勤めの経験もない。
30分で仕上がるというスピード印刷へ駆け込み、インスタントで名刺を作り、百貨店や航空会社などへ、飛び込み営業を開始した。
常にビジネスの視点は、「自分ならどんなものが欲しいか」「どこに置いてもらいたいか」という発想だった。

美のエッセンス「コエンザイムQ10」や「フラバンジェノール・コラーゲン」入りのビューティハチミツは、スポイト式で取り出しやすいボトル形態になっているのが特徴。一滴ずつ取り出しやすいという利便性も兼ね、「手にするだけで嬉しくなる」というファンの声も聞こえてくる。加えて、
「大正元年(1912)から続く養蜂園の暖簾の重みにも助けられました」
素材のよさがあってこそ、アレンジしたアイデアがより生かされていった。
子どもの頃の記憶をたどり、母や祖父のハチミツ作りへの思いを大切にしながら、現代風にアレンジした新たなハチミツブランド「HACCI1912」。
発売からおよそ二年目に、小さなハチミツ革命が起きた。
テレビ番組で人気女優が愛用していると話したところ、インターネットのオーダーが通常の100倍以上にふくれあがり、発送がおいつかなくなった。また、別の番組で特集が組まれると、百貨店の売り場には、長蛇の列ができ、飛行機に乗って買いに来る人まで現れ、「生産が追いつかない」という悲鳴もあがる。
食べるだけでなく、お砂糖代わりの甘味料として、入浴中のパックや美容液に混ぜて肌に塗ってみたり……。
「出来る限り、アドバイスをしながら、商品を勧めていきたい」と、今後は店舗出店にも意欲を見せる。
PROFILE

有限会社ビービー
http://hacci1912.com/
2004年設立。コエンザイムQ10やフラバンジェノール・コラーゲンなど入った美容ハチミツを開発・販売を開始する。ブランド名は「HACCI1912」。
実家は、大正元年(1912)創業の水谷養蜂園。会社所在地は、東京都港区赤坂8-6-27-304

みずたに ひとみ
大学在学中よりモデルとして活動をする。結婚後、二児を出産し、8年間米国に滞在。帰国後、オスカープロモーションに所属しモデル活動を再開。'04年有限会社B.bee設立。45歳。三重県出身。
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