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小林 久美子さん アイルジャパン代表取締役
観光を通じたビジネスで、国際交流はかる
東京・世田谷に生まれた小林久美子さん(46歳)は、専門学校を卒業後、下町、浅草生まれの夫と結婚した。夫は、浅草・仲見世商店街、雷門の近くにある揚げまんじゅう屋を営んでいる。
「下町風情の浅草は、世界各地からの観光客が連日あふれ、独特な場所」
地元ではなく、少し離れた目線で、「外から見た浅草」を知るものとして、その良さを改めて発見していく。

「日本を代表する観光地である、浅草の情報を地元の人たちできちんと発信していきたい」と、『浅草槐の会』の立ち上げやHPのプランニングから制作・運営に携わってきた。
会のメンバーはみな、地元浅草の人。しかし、先輩達が当たり前に知る、浅草の歴史や文化について、次世代の人とともに、みんなで改めて学んでいこうということで、定期的に勉強会も開いている。
はじめは、黙っていても人が世界各地から集まる観光地であるが故に、「なぜ、わざわざ情報を発信する必要があるのか、ホームページとは一体何なのか?ということを伝え、理解してもらうことが難しかった」。
今では、仲見世商店街振興組合や職人たちのグループ「夢・仕事」といったサイトをはじめ、浅草に限らず、旅行会社や航空会社のHP制作など、国内外から依頼がくる。
そんな中で、二年前から、インドネシア・バリ島のティンブル村の村おこし事業を手伝っている。
長年、仕事で訪れていたバリ島で、日本語観光ガイドをしている女性と出会った。女性はティンブル村の出身で、村の就労問題について相談を持ちかけられた。なぜならその村は、数年前に、橋の工事中に土砂崩れの事故が起こり、数十人の人が亡くなった。そのため、村の家族の多くが、貧しい母子家庭となり、女性の就労の推進を図らなければ村の存続も危ぶまれると画策していた。
「村の自然と、生活は維持していきたい」という村長や村人たちの意思を尊重し、ミーティングの場に何度か立ち会ってきた。
竹細工や籠作りといった民芸品作りとともに、
「この村にごく身近にある天然の植物を使った石けんなら、きっと国外でも需要はあるはず」と石けん作りに目をつけた。
安定した製品作りや流通の方法を村人たちとともに模索し、ただ外資を持ち込むのではなく、あくまでも村人が「自発的」に行なうように見守っていた。
「貧しさ故に、観光業者に土地を手放してしまう人もいるが、それは止められることではない」。
しかし、村長や村人たちの、「自分たちの力で生活を維持しながら、村の自然と生活は守り続けていきたい」という言葉に考えさせられた。
村人が一致団結し、働き、そのお金はファンドとして貯め、キャッシュフローしていくような金融の仕組みを整えたり、外国語や観光ガイドのノウハウなど、男性が中心となり、女性や子供たちみんなで学んでいる。
あくまでも外国人という立場で、村を見守ってきておよそ3年。
石鹸の種類も質も、より、向上している。しかし、製品は、あくまで村を知る手がかりのひとつと考え、「村を通じて買ってもらうこと」にこだわりながら、試行錯誤を続ける。
HP制作の知識を広げるため、カラーセラピーを学んだり、多くの人との交流の場として、事務所の片隅をミニサロンの場として提供したり。
今後も、浅草を拠点に、アジアや世界各地に足を運び、幅広くビジネスを展開していくつもりだ。
PROFILE

有限会社アイルジャパン
1998年設立。浅草の情報を地元の人で発信している、浅草槐の会を始め、ウェブデザイン、HP制作など手がける。
会社所在地は、東京都台東区花川戸2-11-4

こばやし くみこ
専門学校卒業後、旅行会社に勤務の後、84年ワーキングホリデイビザにて豪州滞在。帰国後スリランカ航空勤務の後、独立。98年、HP作成やデザインを行なうアイルジャパン設立。1961年生まれ。46歳。東京都出身。
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