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小村 智子さん マンゴー農園Patio石垣島
自然と共存する姿、農業に魅せられ、石垣島でマンゴー栽培を始めました
小南国フルーツ栽培で、沖縄移住

沖縄に住みたいという人が増えている。サンゴ礁に囲まれた「美ら海」と呼ばれる八重山諸島は、観光地としても人気が高い。その中心にある石垣市の人口は10年間上昇を続けている。
県外からの転入者も増え、'06年6月のデータでいえば、203名中141名が県外からの転入者だ。
石垣島でマンゴー農園を営む小村智子さん(38歳)も長野県からの移住組だ。

短大を卒業後、金融系の会社に勤めていたが、「飲食店を開きたい」という夢を抱き、専門学校に通い、調理師資格を取得した。ホテルやジェラートショップで働きながら、休暇を利用して沖縄の島々を旅していた。
波照間島を訪れたとき、裸足で農作業をする「おばあ」の姿に心を打たれた。
「土の温もりを肌で感じ、地に足をつけ……とはこういうことかと、考えさせられました」
自然と共存しながら暮らす島の生活に憧れ、今までのように単なる旅行者としてではなく、民宿や食堂、きび畑でアルバイトをしながら八重山諸島に長期滞在するようになった。
そして、4年前から石垣島に定住し、農業の道を選んだ。
「はじめは、きび畑を購入し、きびを育てていた」
その実績をかわれ、マンゴー農園を借り受け、困難で手がかかるといわれているマンゴー栽培にも挑んだ。

「甘くて丈夫なマンゴーに育てるためには、甘い木と丈夫な木の二つの木を接ぎ木をしていきます。また、大きくなりすぎないようにいじめて生命力を培うのです」
農薬に頼らず、人力で手入れすると、畑全体の6割程度の70〜80本が作業の限界だった。それでも今夏、1800kgのマンゴーを収穫した。
「予想以上の出来で、慌ててチラシや箱を作って出荷の準備をした」
知人に食べてもらい、「おいしい」「もっと欲しい」という声を聞くことで、成果を実感した。
市内にあるカフェやショップにチラシを置いてもらい、全日空ホテルの「朝市」にも出店している。
「お客さんが、畑を見て、『このマンゴーがいい!』と、直接選んだりすることもあります」
販売方法も、便利に手軽になっている今だからこそ、インターネットだけに頼らず、「顔が見える販売方法」にこだわり、希望があれば畑の見学も受け付けている。 「今年はご祝儀みたいなもので。農業に『絶対』はないので、これからが正念場です」 他の農園ではあまり扱っていない、一口大のマーブルマンゴーや、冷凍マンゴーといった商品開発にも力を入れる考えだ。
PROFILE

マンゴー農園Patio石垣島 2005年設立。マンゴーの栽培、冷凍マンゴーの生産・販売を行なう。

こむら ともこ
短大卒業後、会社員を経て、松本調理師専門学校に入学し、調理師免許を取得。ホテルや飲食店勤務を経て、アルバイトをしながら、沖縄、八重山諸島を旅する。02年石垣島に移住。04年きび畑を購入。05年マンゴー農園を借りて、Patio石垣島設立。38歳。長野県出身。
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