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2007年度 メディア掲載実績
2007年10月30日(火) 産経新聞(東京版) <掲載記事より>
夢を形にするための第一歩は情報収集 全国8カ所での女性起業家セミナーを終えて
女性起業家支援プロジェクト2007では、ビジネスプランコンテストの募集に伴い、今夏、札幌、仙台、東京、名古屋、大阪、広島、福岡、沖縄の8カ所でセミナーを開催しました。
1428名の応募の中から抽選で820名が参加。各会場は、先輩起業家の声に熱心に耳を傾ける参加者で、活気に溢れていました。
アドバイザリー委員会のメンバー
セミナー講師でもある、鈴江栄二さん、田村真理子さん、籔本亜里さんの3人に、地域によっての特徴や女性起業家を目指す人たちの傾向など、第2回アドバイザリー委員会を開催し、お話しいただきました。
社会的環境の変化が起業の意識を高める 鈴江 栄二さん
夢を実現する人が増えていくことに期待
どの会場も非常に熱心な雰囲気で、途中で席を立つ方も少なく、アンケートの回答をみてもセミナーの内容に満足したという結果が出ていますが、女性が起業に関心を寄せる背景にはまず女性の意識の変化があると思います。
かつては、家庭で育児と家事に専念するという生活が当たり前でした。しかし最近では、外に出て自分の力を試したり、世の中の役に立っているという実感を得たいと思う方が増えつつあります。それが収入になって、少しでも家計を潤したいと考えるのは当然で、これは起業に限らず、どの仕事でも同じことがいえます。
社会や企業における育児のバックアップ態勢も変わってきて、少しずつ進展していますが、現実に家事や育児の負担はあります。企業で一定の時間を拘束される働き方は固定的でなかなか融通が利きにくい面もまだあります。だから独立して起業家となり、自分で自由に労働時間を決める、そういう選択をする人が増えているのかもしれません。
また、いま、大学や大学院の中にも、起業論という授業が設けられ、男子学生も含めて起業家というものに対する認識や関心度が高まっています。だから鶏と卵のような話ですが、起業家という選択肢があることを授業やこうしたセミナーで触れていると、いますぐではなくても、一度社会に出てから、また結婚や出産後など、将来的に起業を実現するという人が増え、後に生かされていくこともあると思います。女性の社会的進出を支援する環境がさらに整備されていけば、夢を実現していく人たちが年齢を問わず増えていくことと期待しています。
起業家精神を養うことがセミナーの醍醐味
起業への道筋が見える機会に
東京でのパネルディスカッションで司会進行役を務めたのですが、当日の朝まで大型台風が接近していたにもかかわらず、173名もの参加者がいました。その熱心さに驚いたというのが第一印象です。やはり起業というものへの関心は思った以上に強くなっているのだと実感しました。
昨年、最優秀賞を受賞した山口絵里子さんのお話や夢の街創造委員会の中村さんなど、実際に起業した人の話、なかでも、失敗事例とまでいわなくても、具体的にどのようにして困難な状況を乗り切ったかという話に、みなさんメモを走らせていました。
何かきっかけがあれば会社を起こすということが、ごく自然になってきたのかなと感じました。
たいてい、起業した人は、会社を作るだけならそんなに大変ではないといいます。しかしそれをどのように継続するかが大変だと聞きます。例えると、目の前に川があるとして、いま渡るのか、後で渡るのかという自分なりのタイミングであるとか、川の幅や大きさを見定める道筋が、こうしたセミナーで見えてくるのかもしれません。1年先なのか、3年後なのか、5年後なのかはわからない、もしくは、その反対に自分には向いていないことを知るのか、そこを確かめに来ている人も多いと思います。
また、このセミナーには、「起業家精神を養う」という目的もあります。会社員の参加者も実際に多くいます。起業しなくても、いまいる環境でどのように自分の能力を生かすかといったことにも役立つと思います。
いま、女性の雇用環境に対して社会全体に変化が起きています。まずは、こうした機会を生かすこと、そして、ビジネスプランを通じて自分というものを試し、評価を受ければ受賞賞金がもらえるという、非常に有意義なこのコンテストにどんどんチャレンジしていただきたいと思います。
受賞して得た信頼は大きな後ろ盾となった
起業後のフォローアップ態勢が課題
第1回のコンテストで受賞後、それまでより行動範囲が広がりました。また、起業したばかりの時に、産経新聞やリビング新聞の各紙面に活動内容が載って、その後に人や情報が集まってくるというメリットはとても大きかったです。女性の場合は信用を得るのがなかなか難しいこともありますので、受賞は事業を進めていく上でとても大きな後押しとなりました。
今回は講師としてセミナーに参加しました。私がオフィスを毎月5万円でタイムシェアをして借りたという具体的な話をすると、みなさんのメモを取る手が走りました。また、セミナー参加者からは、苦労話よりも充実感を話してもらって良い刺激を受けたという感想を頂きました。
いまの女性、特に30代くらいの女性は、恐らく、「自分らしく」とか「自分でありたい」といったような充実感を求めていると思うのです。それは、どこか一つの企業に勤めながら達成できないかと考えてみると、やはりまだ女性が家事や育児をしながら働くという環境が、全ての企業や家庭の中で整備されている訳ではないと思います。
起業は、何もないゼロから、総務も企画も営業もすべて自分でやらなければいけない。会社の中の一部であるよりも全て自分でゼロから何かを作っていくということに、魅力を感じる方が増えているのでしょう。
さらに一円起業という制度もあり、資金がなくても会社が作れる時代です。会社を起こすのは、主婦でも学生でも誰でもできます。ところが少し営業利益が出てきてそのお金を使って拡大しようと思うとまた次の人材が必要になってきます。起業後に、壁をどう乗り越えていくかというところが一番大変です。
今後は、起業した後にどのようなことが必要になってくるのか、それをフォローアップしてくれるような態勢もあるとよいのではないかと思います。
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