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発展途上国に『真』の支援を
発展途上国といわれる国の人々の手に確実に届くような形で、援助支援ができれば…。そんな思いを持つようになったのは、大学4年のとき。アメリカ・ワシントンにある国連機関でインターンとなったことがきっかけでした。ここでは国際貢献を名目に莫大な援助資金が費やされていますが、実際に援助される側の国に暮らしている一般の人々の手にきちんと行き届かず、人々の暮らしは一向に豊かにならない。そんな現実を目の当たりにし、ショックを受けました。政治の問題などさまざまな要因がありますが、「なんとかならないか」という憤りにも近い気持ちがわき起こり、国際機関でなくても、民間の手でできることはないかと考えました。
途上国といわれる国にでも、必ず素晴らしいものがあるはず。可能性を信じ、まずは「世界最貧国」はどこかと調べ、バングラデシュに飛び立ちました。
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最貧国バングラデシュへ
発言葉もわからぬまま、初めてバングラデシュに降り立ち、日本や米国と比べ、大きなギャップを感じました。そのまま大学院に留学し、2年間は学業の傍ら商社で働いていましたが、そんななかで、この国の誇れる産物として「ジュート」に出合いました。
最高級素材のジュートを使った鞄を作ろう。知人から情報を集め、鞄や革製品作りが盛んな地域があると知り、そこに連なる工場を一軒一軒訪ねていきました。
発商社の仕事をしていましたので、大量生産、大量受注といった取引のケースは見ていましたが、ただ多くのものを動かすだけではなく、生産者の誇りや製品のよさをきちんと伝えながら展開していきたいと考えました。しかし、NGO行っているフェアトレードのような規模ですら一時的なものでしかなく、継続的に社会貢献できる規模まで広げていくためには、形態は企業として成長させていくのが最善だと判断し、株式会社の設立を決意しました。
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かわいそうではなくカッコイイ
結局、どこの工場も首を縦に振ってはくれず、唯一「夢にかけてみよう」と共感してくれたのが今の工場長でした。
初めは、デザインを私と現地のデザイナー、工場長で考え、試作を繰り返し、160個製品化。販売を開始しました。
デザインのコンセプトは、1シンプル、2ナチュラル、3ユニセックスであること。ジュート一つひとつの個性が光り、飽きのこないようにと考えています。
生産は染めも縫製もすべて現地で。今までは途上国で作られた製品といえば、「かわいそうだから買う」といった意識であったと思います。しかし、「かわいい」「かっこいい」といった品質がよいものは必ず売れるものなので、よりよいものを作ることが使命です。はじめは15人のスタッフでしたが、今は22人、今後はまだ増え、年内に50人になる予定です。
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思い+数字を明確に示すこと
現在、バッグやパスケースなど9種類の製品のラインアップで、年内にサンダルや靴なども発売予定。東京の小田急百貨店をはじめ、全国に販売展開していきます。売上目標も当初は2年目で3200万円を想定していましたが5000万円を超える見込み。来年は1億円に届く勢いです。
みなさん、「これをしたい」という夢や思いがあるのは同じだと思います。今回の応募に際しても、その強い思いに加えて、数字を明確に打ち出して行き、実践していけるかどうかがポイントだと思っています。
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受賞を機にスタッフの士気上昇
グランプリ受賞の知らせは、バングラデシュの工場のスタッフもみな、大喜びしてくれました。スタッフのモチベーションはあがり、製品のことも今まで以上に多くの方に知ってもらえるようになりました。
しかし、ここでプランを掲げたように、バングラデシュのジュートバッグからスタートしましたが、これからも南西アジアから順に、真の援助、支援、国際貢献ができればと思っています。来月はカンボジアに出かけます。またこのジュートとの出合いと同じように、
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| その国ならではの光る素材を探し、製品化していきたいと思っています。 |
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今年で6回目、大和証券グループが支援を始めてから3回目を迎える女性起業家支援プロジェクト。昨年度もコンテストやセミナーには多数の女性が参加し、起業の実現に向けた一歩を踏み出していった。本年度もさらなる盛況が見込まれる本プロジェクトへの期待と、女性起業家市場の動向について、大和総研新規産業調査本部長の鈴江栄二氏が語った。
新規性あふれるビジネスプランに期待
2006年度もこのプロジェクトのセミナーやコンテストに多数の応募者が押し寄せ、最終発表会まで活況を呈しました。振り返って感じることは、コンテストも回を重ねることで各賞受賞作品の完成度が着実に向上したことです。2007年度もこうした蓄積のおかげでさらにレベルアップが可能となるでしょう。
2006年度の応募作品の多くは、女性向けの市場や女性の感性を生かした分野に集中し、身近なところにヒントを見い出していました。その中でも受賞作品には、それぞれ個性があり印象的でした。また、事業化進行中の「ものづくり」事業が多く実現性も高い水準でした。さらにビジネスにこめられた熱い「想い」には感心しました。
特に最優秀賞の山口絵理子さんの「バングラデシュで製造した高品質のジュート製バッグを日本で販売し、その国の貧困対策に貢献したい想い」は心に響きました。しかも「想い」が空回りすることなく、素材開発、製造工場連携、企画デザイン力強化、小売店ルートやネット通販の拡大、メディアマーケティング展開、直営店や支援国拡充計画など、事業戦略が多彩で高度化し、かつ行動を伴っていました。バングラデシュは遠い国ですが、その地で出合ったジュートの利用やバッグ作りの着想は身近な題材が基本でした。それを世界に展開できるまで練り上げている点が起業事例として大いに参考になるはずです。
日本国内に限ってみても女性向け消費市場は今後長期的にフォローの風が強まるでしょう。その理由として企業は、少子化や団塊世代の退職者増加により女性の雇用をより一層拡大する方向です。しかも、正社員→総合職→管理職→役員と地位の向上を推進すると予想されます。そして女性の平均所得が上昇し、消費支出も拡大します。起業家にとって大きなビジネスチャンスとなりそうですね。
応募者の皆さまにはこうした環境変化を想定し、先輩起業家の事例を参考にしつつ、新規性にあふれたビジネスプランを作成していただけるよう大いに期待しております。
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