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地域賞を受賞してほどなく、そんな言葉がぴったりくる状況の変化が起こった。
偶然なのか必然なのか……カフェで実体験を積むチャンスが訪れたのだった。実際の接客やもてなし、料理を学べる他、集客方法などを具体的に学べる絶好のチャンス到来! に思えた。
「地産地消」をコンセプトに、地元に愛される店作りを目指しオープンした店内は、大勢のお客様でにぎわった。私は、その商業施設の一角にあるカフェで、コーヒーの香りに包まれお客様一人ひとりに笑顔で応対していた……などとはほど遠く、眉間にしわを寄せ、カウンターの中を右往左往、お客様の注文さえ聞き取れないくらい舞い上がっていた。
「理想と現実は大違い!」
身をもって証明した感がある。
それはさておき、オープンから2ヶ月半が過ぎた現在、当初のにぎわいは落ち着き、既存の商業施設や近隣に次々オープンした店舗との競合に、独自性をいかにアピールし集客に結びつけるかが「取組むべき課題」として早くも露呈してきている。
テナントが、客足が遠のく原因を立地条件や環境、天候などのせいにし首を長くしてお客様の来店を待つ姿勢に疑問を感じたが、私はこちらからお客様に溶け込んでいこうと考え、カフェのちらしを手に近隣の宅訪を実行した。突然の訪問にも拘わらず、お邪魔した100軒近いお宅は、どの家も快く私を迎え入れてくださった。その感謝の気持ちを職場に持ち帰り、仕事に反映させているつもりではあるが、地域に受け入れられ定着するまでには多少時間が必要なようである。
その間、次の集客に向ける課題として提案したのが「お店のオーナー気分で」と題したキッチンとフロアの貸し出しの企画である。お店を持ちたいがなかなか……と思っている人には疑似体験の絶好の機会でもあるし、今までのお客様の流れを逆流させるという発想から生まれた案である。具体的には、それまでカフェでは買い物を目的に来店されたお客様が立ち寄ってくださるのを待っていたが、提案した内容は、実行することでお客様の目的はカフェとなり、帰り足に買い物をするという流れがポイントの案である。
「良いと思うアイデアは何でもやってみるといい」と快諾してくださった上司のアドバイスを受け、自作のちらしに手直しを加え印刷し、文化センターや生涯学習センターなどの公的機関に持参し配布依頼をしてくる予定である。
私にこうした活動の機会を与えてくださったゼネラルマネージャー、「小さな事にこだわらず、自信を持って前に進みなさい」と勇気を与えてくださった直属の上司、スキルアップと集客を共に考えてきた仲間に感謝の気持ちでいっぱいである。そして、間借りではあるが、私の起業プラン「クリエイティブ工房アマンジ」は静かに岸を離れた……。
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