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クライアントの相談を受けているとき、緊張感はあるが、それよりもやりがいが大きく上回っている。むしろ緊張はほどよく心地よい。『あぁ私はこの仕事が好きなんだ』とよくよく思う。相談に向けた準備をしているときでさえ心地よいのだ。
ただ、残念ながら楽しいことばかりではない。私は会社の役員でもあるので、経営の視点が必要なのだ。広報の仕組み作り、人材の育成、事業の継続性、採算性などなど。一番採算性が苦手である。病院勤めで医療費の7割強は国が払う、という環境が染みついているので、はっきりいって開業当初(2003年個人事業主として)はサービスの価格設定すら出来なかった。自分の仕事の価値、そして全体として何にいくらかかるのか、費用を請求することがどれだけ重いことなのかがイメージが出来なかったのである。幸い、パートナーがコンサルティング会社出身だということもあり、だいぶ助かっている。
ただ、私たちのサービスは医療である。医療には公益性が求められる。採算性一辺倒ではいけない。むしろ公益性あっての採算性だと思っている。このバランスは、医療者である私とコンサルティング出身の代表だからこそ取れるのだろうし、これが強みである。はっきりいうが、まぁ当初は意見のぶつかりあいがよくありました。代表者のいう採算性は彼曰く『一般のビジネスの会社ではありえない位、公益性に配慮している』なのだが、私には、『もっともっとたくさんの人を支援することが大切』だと思えるのである。もっとも今では無料相談、公的機関向けの人材育成などにも力を入れており、バランスの良い活動になっていると思う。
さて、事業の継続性、いわゆるゴーイングコンサーンが企業にとって最も大切という人もいる。私は自社のサービスが社会から必要とされなければ、無理に新しいものを探す必要もないと思っている。私は現場が好きである。クライアントのニーズを肌で感じ、それに応えるサービスを作ることが私の経営者としての使命だと思っている。
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