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受賞者日記
利便性の高い植物栽培容器による美しい景観と新しい文化、そして豊かな生活の創造 写真
伊藤 美恵子さんの詳細
2007年1月16日
「今年もよろしくお願いします」
1月1日。母がお世話になっている病院の透析スタッフの皆さんと新年のご挨拶。昨春の腰の手術以来私がベットメイキングを担当しているので、週3回白衣を着て朝、透析室に入る。いつもと同じ日常だけど、今日からがまた、新しい年のスタートだ。平穏無事にと願う、17回目のお正月。

家に戻り父の朝食の用意。元旦なのでお神酒をつける。本式のおせちは母が帰ってきた午後から。お雑煮の下ごしらえを済ます。迎えに行くまでの間で、ずっと気になっていた着物の寒干しの段取りをしようと、2年ぶりに和箪笥の抽斗を開けた。
「お仕事道具今昔」
好きだった帯を台座に、象牙の撥とトンカチをパチリ。
商売繁盛を祈願してきた神様たちは、この変革を楽しまれているかな。
防虫香の上品な匂いが部屋に広がる。懐かしいな。

昼間は家事や病院通いのため時間がなく、自由がきく夕方から出来る仕事をと、お座敷で10年働いていたので、数えたことは一度もないけれど、季節に合わせた柄、文様。誂えも、袷、単衣、薄物と、帯までいれれば膨大な数の着物、和小物があるのです。
「ごめんね。閉じ込めたままにしていて。でも、忘れたわけじゃないんだよ」
起業してからはとにかく仕事優先!一人でいられるうちに、出来るだけ高く速く、遠くまで持っていくと、自分のことは二の次三の次できた。その甲斐あってか、昨年までに、事業の方向と為すべきことが明確になったので、今後のため、気になることは一度整理しクリアーにしておこうと思ったのだ。

「……早発閉経、早期卵巣不全ですね」。
夏から無月経の状態が続き、でもこれまでも2度、大事な仕事が重なったときなどに遅れたことがあったので、今回もそうだろうと、軽い気持ちで年末に受診した婦人科。 「自己免疫疾患のある方は、ご存知の通り自分の身体を敵とみなして攻撃してしまいますから、卵巣も例外ではなく、アタックを受けていた可能性があります」
そうか。そうだったんだ。知らなかった。
通常の家事介護に加え、透析導入で母が入退院を繰り返し、心身ともにストレスフルだった私も体調を崩して、それが膠原病だとわかったときから、いろいろなことを考えた。自分は結婚はしないだろう、だから子供も持たないだろう。もうとっくにクリアしていたはずなのに、なんで涙が?
「先生、私、どうしたらいいんでしょう」
これまで自分の居仕方は自分で決めてきたし、仕事に関しての決断だって、きちんと選択してきた私が、こんなことを云うなんて。
そうです。「いつか、もしかしたら私も」そんな淡い想いは心の中で消えずにずっと、持っていたんですね。それに私、子供好きだから。。。。。

女性なら誰もがいずれは通る道だけど、ほのかな想いは抱いたまま、あと数年、このままでいたかったナ。そうしてリミットがきたあとで、静かに受けとめる予定だったのに。
このタイミングで神様は私に、何を学べというのでしょうか。
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主 催
産経新聞社
サンケイリビング新聞社
fuji sankei business i
共 催
大和証券グループ
審査協力
大和総研
エヌ・アイ・エフSMBCベンチャーズ
セミナー協力
中小企業基盤整備機構