| vol.04 「事業所開設のはなし」 |
「1円起業」と言っても、会社を設立するには“登記”に約30万円必要だということを前回お話しました。
では、30万円あれば会社を作れるのかと言えば、確かに登記上あなたが社長の会社を作ることはできます。
しかしただ登記しただけというのは、車の運転免許は取ったけれど、全く運転しないで免許証を身分証明書として使っているペーパードライバーと同じです。
会社の運営するのは、車の運転と同じく“マイカー”が必要なのです。
会社の運営におけるマイカーは“会社の事業所”を指します。
自分を社長として会社を設立すれば、全てあなたの思い通りです。華麗なハンドルテクニックで峠を超えようと、素敵な夜景の見える港に車を横付けしようとあなたの好き放題に運転して良いのです。
事業内容によっては、高級な立地に立派な社屋を構えていることが大切なビジネスも存在します。コンサルティングのような“知性”をウリにするビジネスの場合、赤坂や日本橋の住所の書かれた名刺を提示することは重要な意味をもたらします。
しかしそのような住所の威力が重要でない場合、無理して高級なオフィスを構える必要はありません。
住宅であれば、敷金2ヶ月、礼金2ヶ月というのが標準的な保証金ですが、オフィスの場合、最低でも家賃の6ヶ月〜1年分の保証金が必要です。月に20万円のオフィスを構えると、最初に100万円〜250万円の保証金が必要になります。なによりそのオフィスに社屋を構えると、毎月20万円の固定費が必要になるのです。
その上、光熱費やインターネット、電話、ファックスなどの通品費が必要になります。
会社を設立し、「こんなオフィスで、こんなオシャレな家具で」と考えるのはとても楽しいものです。
「私のことは社長なんて呼ばなくていいのよ」などと妄想するだけで楽しくなってしまいます。運転手付きの高級なリムジンで運転させることは「私は成功しているのよ」と知人にアピールすることができます。
でも、最初は安い車を買うべきです。ことによると今家にあるママさん自転車で良いのです。固定費を下げるために自宅(SOHO)でビジネスができないか考えてみてはいかがでしょう。
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独立行政法人 中小企業基盤整備機構 |
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