| vol.04 「どんな事業を始めましょうか?」 |
これから事業を始めるみなさんはどのように業種を選んでいますか?すでに起業された方は、なぜその業種を選んだのでしょうか?
業種を選ぶ際に考えられる選択肢としては、@どうしてもその業種でやっていきたいビジネスモデルがすでにある、Aこれまで働いていた業種と同じ分野で独立してやっていく、B持っている資格を生かしてビジネスを行う、などがありますね。今回は、Aの選択肢から女性の起業を考えてみたいと思います。
21世紀職業財団の「起業に関する現状及び意識に関するアンケート」では、事業シーズの獲得方法で、もっとも多い回答は「過去の勤務先での経験」でした。ただし、その割合には男女差があり、男性は8割以上を占めますが、女性は6割以下にとどまります。
また、厚生労働省の調査「働く女性の実情」によれば、起業希望者のうち、男性は79.7%が起業前も就業状態にありますが、女性の54.6%は働いていない状態です。一定期間休業している方もいるにせよ、起業前の就業経験の状況は、男女でかなり大きな差があることが伺えます。とすると、上記のAの選択肢は、起業を考える女性にとって、多数派ではなさそうですね。また、休業期間というブランクも長い傾向にあるのが、女性の特徴です。
さらに、「女性と仕事の未来館」が起業セミナーを受講した女性を対象に行ったアンケートでは、起業分野での就業経験がある人は65.8%、ない人の割合は27.0%でした。もう少し詳しく、起業した人とそうでない人でわけてみましょう。すでに、起業した人のうち、起業分野での就業経験がある人は79.7%、ない人は20.3%。起業を希望している人のうち、起業分野での就業経験がある人は61.9%、ない人が31.4%でした。実際に、2〜3割の方は、経験がない世界での起業にチャレンジしているということになりますね。
ビジネスとして、未知の世界に飛び込むのは、想像しただけでも大変なことです。前回のコラムでお話したような営業のための人脈や、ビジネスの勘が、初めのうちは形成されていないので、回り道になることは避けられないかもしれません。でも、未知の分野であっても、起業したいとまで思える熱意や決意は、そのハードルの高さを越えるだけのエネルギーになると思います。私は、ベンチャー企業の社長さんに会社のお話を聞くとき、必ず起業した経緯と、そのビジネスを選んだ理由をお聞きします。そこに、熱い思いがあれば、聞いている私も含め、周りの人は応援したくなるものです。周囲を巻き込むことができれば、人脈も作られていきますし、サポートしてくれる方も現れやすくなります。
経験不足を不安に思っている方は、どうぞ周りを巻き込んで、そして巻き込めるだけの熱意を語れるようになってもらいたいと思います。
(参考)大和総研では起業家のための「新規産業レポート」を公開しており、「利用しやすい女性向けサービス」を連載しています。
大和総研:www.dir.co.jp/eir/
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