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vol.03 「社長に必要なスキルとは」
前回、女性は働き方が制限されやすい現実がある中で、目指す組織のあり方や、自分にとって必要となる人材像をイメージしておく必要がありますね、というお話をしました。今回は、そこを少し別の視点からお話したいと思います。

男性、女性問わず言えることなのですが、一定規模まで会社が成長したあと、そこからさらに拡大させるか、その規模を保っていくかについて考えなくてはならない時期がやってきます。では、それは具体的にどのくらいの規模のときなのでしょうか。

とある話題のネットベンチャー企業の社長は、社員数が10名弱の時点から、さらに拡大させるかどうか悩んだそうです。拡大させるという選択肢を選んだ場合、組織を整えなければいけないと思ったそうです。一般的にみても、創業時から数年を経た10名前後の時期というのは、一つのターニングポイントとなるところだと思います。
そして、拡大させる選択肢がある、ということはある程度ビジネスがうまくいっている、ということですから、本業にもこれまで以上に人材を投入したい時期でもあるはずです。そこに組織を整える作業をしようとすると、それにも労力を割くことになります。10名前後から拡大の道を選ぶ、ということは加速度的に労力が必要になるのです。
今度は逆の見方をしてみましょう。つまり、社員数10名程度までは組織を運営すること自体には、それほどの労力を割いていないということになります。では、その時期に社長であるみなさんは何に注力しているのでしょうか?ほとんどの場合、営業です。社長は、「経営者」というより「営業責任者」なんですね。

私は取材させて頂くベンチャー企業のうち、半数以上の会社では、社長さんが営業職を兼ねていらっしゃいます。営業は社長が一人でやっています!という企業も少なくありません。起業しよう!と思ったときに、経営に関する本を読まれる方もいらっしゃると思いますが、それよりもさしあたって求められるのは営業力。そのために営業先となる人脈を形成する、営業力に長けた右腕となるパートナーを得る、などに注力することが必要ですね。

女性起業家へのアンケートでは、起業に関する悩みとして「経営や財務に関する知識の不足」や「資金の不足」があがっているのをよく見かけます。もちろんこれらの知識はあるに越したことはないのですが、今は起業家支援の相談窓口や、融資制度が充実してきているので、それらを利用して対策を立てることもできるでしょう。しかし、営業力は、なかなか他人が助けてあげにくいものです。でもそれは、他人には代われない、社長であるみなさんのかけがえのない、数字にはならない資産なのです。

(参考)大和総研では起業家のための「新規産業レポート」を公開しており、「利用しやすい女性向けサービス」を連載しています。
大和総研:www.dir.co.jp/eir/
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