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vol.25 「夢の街創造委員会を成長企業に変身させた中村利江さん」
このプロジェクトにご協力いただいている、夢の街創造委員会株式会社の代表取締役社長・中村利江さんの起業体験談をお聞きする機会がありました。
1回目は7月に開催された東京での本プロジェクトセミナー・パネルディスカッション。2回目は前回コラムで紹介した早稲田大学女子学生起業家交流会です。

中村さんの起業の経緯などは、フジサンケイグループの各メディアで紹介されているので簡単に触れます。

まず、大学卒業後に企業に就職、そして出産退職、さらに別の企業に再就職。その取引先企業である同社の創業者から経営建て直しのため招聘され、直後の02年1月に社長に就任。以後同社の業績を成長軌道に乗せることに成功し、06年にはヘラクレス市場に株式上場を果たしました。

業績といえば、上記交流会の直前に発表された決算内容が目を引きました。同社の売り上げは、中村さんの社長就任前の01年度25百万円が、直近の07年8月期762百万円へ急拡大。経常損益も05年8月期に黒字転換し、直近で240百万円、前年度比61%の大幅な伸びを達成しました。

直近の売上高経常利益率は31%と上場企業の中でも高い水準を実現しています。

しかし、黒字転換までの道のりは容易ではなかったようです。資金繰りに苦労したため黒字転換までは給料わずか10万円で経営再建に尽くしたとのこと。

こうした事例を踏まえて、困難や苦しみは人間を磨き立派にするという意味のことわざ「艱難汝を玉にす」を紹介し、早稲田大学の女子学生たちにエールを送っていただきました。実体験から出てくる言葉は、聴く人にとってやはり大きなインパクトがあると再認識しました。

一方困難を乗り越えられる起業家は楽天的でなければならないといわれます。中村さんは苦労話を明るく、さわやかに、率直に話せる楽天的な一面をお持ちだと思いました。

例えば、学生時代に取り組んだニュービジネスに関するユーモアを交えた話。クラスにいつも遅刻してくる男子学生が「かわいい女の子がモーニングコールしてくれたら」といった言葉にすぐ反応しました。女子学生を数百人集め、町中で客を募集しました。残念ながら代金回収を考えていなかったため失敗したというのです。

いろいろなお話をまとめると、ビジネスチャンスへの好奇心、赤字企業の経営を引き受ける大胆な決断、経営再建に専念する献身的な姿勢、苦しみも何とかなると思う楽天的姿勢など、起業家にとって重要な資質を多く学ぶことができた良い機会だったと改めて思いました。



(注)夢の街創造委員会の事業内容などは以下のHPをご覧ください。
http://www.yumenomachi.co.jp/

(参考)大和総研では起業家のための「新規産業レポート」を公開しており、「利用しやすい女性向けサービス」を連載しています。
大和総研:www.dir.co.jp/eir/
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