| vol.23 「人との出会いを起業に生かした藪野美生さん」 |
半年前に本サイトの別のコーナー「先輩起業家NAVI」で掲載された藪野美生さんにお会いする機会がありました。
藪野さんは慶應義塾大学SFCに在学中の2006年3月、ミウ・コスメティックス株式会社を創業しました。同大学院に進んだ今も代表取締役社長を務めています。
今回お会いできたのは、同じく大学生時代に起業したプリンシパルエージェントの代表取締役・黒田美帆さんに紹介していただいた事がきっかけです。
起業前から現在までのお話の中で特に印象深かった2つのポイントを紹介します。
一つは起業の動機。藪野さんは8歳から始めたシンクロナイズド・スイミングの日本代表として活躍した後、大学2年で現役引退。
将来打ち込める活動テーマを探す中、就職募集の企業訪問の際に、黒い服を着た人ばかりで面白くないと痛感。起業への意識が芽生えるとともに、自分主導、芸術性、創作性、美、クリエイティブ、などをキーワードに取り組みたい分野の検討を進めました。
そして、大きなヒントとなったのが、メイクモデルの仕事仲間から炭酸ガスが肌の美容に良いことを教えられたことと、数年前から自身もプールの肌荒れ対策のため欧州で炭酸ガス治療を行うスパを体験していたこと。こうして炭酸ガスを使った化粧品の開発販売で起業する決意が固まりました。
自分らしい生き方をするために起業を決意し、
強い決意があったからこそやりたいビジネスを探し出すことができた、良い事例です。
二つ目のポイントは人との出会いを大切にする姿勢です。大学での社会に役立つ各種プロジェクトを通じ先生方や友人のアドバイスを吸収。メイクモデル時代に知り合ったメイクアップアーティストとその専門家人脈を活用し、商品開発やビジネスモデル確立につなげました。
上記の専門家陣は起業のコアメンバー、出資者として迎えられました。2年目に入り出資金額は1億円を超えるまで拡大しました。
このように貴重な協力者を集められるのは、藪野さんの高いプレゼンテーション能力にあります。シンクロ日本代表時代に培ったのか、周りの人を説得し自分の表現したいことを伝える才能が豊かです。私も藪野さんの話を聞いて、「人の心を動かす美を追求したい」というビジョンに強く惹かれました。
月並みですが、優れたアイデアや商品開発、マーケティング戦略など、これらを創造し実践するのは結局人材ですよね。
今回は、強い起業への意欲と、人との出会いを大切にする意識がポイントであることを改めて認識することができた会見でした。
(参考)大和総研では起業家のための「新規産業レポート」を公開しており、「利用しやすい女性向けサービス」を連載しています。
大和総研:www.dir.co.jp/eir/
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